金刀比羅神社の仙人と称される・・・異色の伝統陶芸作家

風人窯の鬼才 室山治郎  日本工芸会正会員

昭和28年 香川県粟島生まれ
日本大学芸術学部写真学科卒業後、何を思ったのか・・・行き先も決めずに、おんぼろバイクで自分探しの旅に出る。
旅の途中で巡り会った「焼き物」に心を奪われ、また、この道の巨匠との出会いもあり瀬戸、美濃にて陶芸修行に入る。
数年で頭角を現し、日本伝統工芸展・中日国際陶芸展などに入選する。
しかし、当時から今もって鬼才、異色、偏屈、変わり者、職人気質などと形容された陶芸家である。
これについては、オイラ:四代目熊太郎の古い友人であることからも推察できると思います。
多治見市内の金刀比羅神社に工房と居を構え、質素このうえない生活を送り続けている。

室山はこのようなことを記載することをいやがるのですが・・・

『皇室や元総理など著名人の愛好家も多数いらっしゃいます』

 今回、このようなに室山治郎を紹介することになったのは、ほんのチョットしたきっかけが始まりだった。
それは最近送られてきた学生時代OB会名簿に「所在不明者」として、室山治郎ほか数名の名があったからである。

「所在不明者」の名前をインターネットで一人ずつ検索したところ・・・唯一、室山治郎の名前が、陶芸家として存在していた。
同姓同名かも知れないが・・・、もしかして?と思い電話したのがきっかけであった。

「私、山梨県の笹本家具の笹本と申しますが・・・日大芸術学部卒の室山治郎様のお宅でしょうか?」

室山「はいそうですがぁ・・・」           オイラ「おぉ、俺だぁ!同輩の笹本だぁ♪」

室山「笹本さん?ああ、・・・の笹本?」     オイラ「そうだよぉ、おめえOB会名簿で住所不明になってるぞぅ!」

室山「う〜ん・・・卒業以来、誰とも会わずに、こもりっきりだし・・・それにしても良くわかったねぇ?」

オイラ「○○も○○も行方不明でよ、一人ずつネットで検索したら室山だけヒットしたんだよ。」

室山「なんだか、チンプンカンプンでわからへんけど・・・久しぶりやねえ♪」

オイラ「おめえ陶芸家になったのかぁ?日本工芸会なんてスゲーじゃねえか♪」

そんなことで、33年ぶりなので2時間も電話で話し込んじゃいました。

そんな会話の中で知らされたのは

 時折訪ねてくる客が作品を見て気に入ってくれて購入意欲を示しても
「それは満足の行く作品では無いから・・・」と、飄々と断ってしまうことも多い。
そんなことで、かえって来客が増えてしまい、室山は一人深く悩む日々もあった。

誤解を招くといけないので、記載いたしますが・・・

普通に生活費や食べるものに事欠いている状況で断っているのです。

それが、鬼才、異色、偏屈、変わり者、職人気質などと評される所以なのです。

 現在は金刀比羅神社の社務所に住居と工房、釜を要し生活しているが、電気、ガス、水道があれば生きて行けるとの
持論から、その他は電話と古〜い自動車くらいしか無い質素極まる生活である。
 古いテレビと冷蔵庫くらいあるが、電子レンジも携帯電話もパソコンも持っていない・・・。

住まう社務所は、土台の虫喰いもあり、雨漏りもする状況で「人が住んでるのか・・・?」と言う状態。
それで「金刀比羅神社の仙人さん」などと称されている。

「俺は作っているときが一番楽しい・・・売るのは得意ではない・・・」
業者から『このようなものを焼いてくれれば売れますヨ!』などと、アドバイスされても
『売れるものをつくるのは、俺の仕事じゃない』などと・・・

「おまえは、どうゆうものをつくりたいんだ?」と、尋ねましたなら
『購入してくれた人にエネルギーが湧き上がるような・・・』とか
『購入してくれた人が生きる元気を与えられるような・・・』とか
そのようなことを申しておりました・・・なるほどぅ・・・凡人のオイラには解らん♪



室山治郎   志野 14×9.8

近世・近代の茶碗   ・黒田和哉 著
室山治郎   志野 径14.5×10.0p
第26回
日本工芸会陶芸部会正会員による新作陶芸展
平成10年5月 日本橋三越本店
主催/社団法人 日本工芸会

室山治郎   鼠志野 径14.5×9.0p

第31回日本工芸会陶芸部会正会員による新作陶芸展
平成15年5月 日本橋三越本店/社団法人 日本工芸会
室山治郎   黒織部  径14.0×9.5p

第33回 日本工芸会陶芸部会正会員による新作陶芸展
平成16年7月 日本橋三越本店/社団法人 日本工芸会
室山治郎   鼠志野 径15.0×10.0p

第33回 日本工芸会陶芸部会正会員による新作陶芸展
平成17年5月 日本橋三越本店/社団法人 日本工芸会
室山治郎    志野   幅13.0×奥15.0×10.0p

第34回日本工芸会陶芸部会正会員による新作陶芸展
平成18年5月 日本橋三越本店/社団法人 日本工芸会
 

室山治郎   鼠志野   幅13.0×奥14.0×9.0p

第35回日本工芸会陶芸部会正会員による新作陶芸展
平成19年5月 日本橋三越本店/社団法人 日本工芸会


室山治郎    鼠志野 径14.5×9.0p

第36回日本工芸会陶芸部会正会員による新作陶芸展
平成20年5月 日本橋三越本店/社団法人 日本工芸会


室山治郎   粉引    長径14.0×高8p

平成3年 現代陶芸 茶陶図鑑/発行/光芸出版

[評] 乳白色の釉調が優れた美しさを見せている。
その魅力的な衣装をまとった姿形のまた気品のあること。
鉄分多めの土をふっくらと成形、化粧土をたっぷり生掛けし、
ところどころに面白い梅花皮をねらった・・・という。
    


 室山治郎    織部 ぐい呑み   長径7.4p

 2000年 ぐい呑大鑑:監修/松原久男、発行/北辰堂



室山治郎   織部鉢 径38.5

現代  皿・鉢集  発行者 (株)北辰堂  
室山治郎    織部長皿 幅76×奥41×高16p  2002年 美濃陶磁展
室山治郎 織部長皿 

幅78×奥41×高15p

2007年 美濃陶磁展

発行/岐阜県立多治見工業高校
創立110周年記念事業展 協賛出品
室山治郎  鼠志野皿  径39×高9p

平成10年 現代陶芸 皿・鉢図鑑

[評] 土塊を叩きつぶし、勢いよく削いだ迫力ある
造形であり、これに鬼板を施し志野釉を掛けた、
所謂、鼠志野の皿である。
桃山期のものと違った男性的な釉調であり
その特質を知り尽くしての器作りであろう。
作品として鑑賞すべきであり、料理の器とするには
格が違うと思う。

解説/黒田和哉    発行/光芸出版
                             

◆志野  茶碗



◆黒織部 茶碗
室山治郎:織部花器 
幅22×奥20×高38p

2005年 美濃陶磁展


室山治郎    志野花生  径18.0×22.0p

第23回日本工芸会陶芸部会正会員による新作陶芸展
平成7年5月 日本橋三越本店/社団法人 日本工芸会
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